整形外科にできること

整形外科にできること

 前回のブログでは「標榜診療科」に関しご案内を差し上げました。
今回は開業を予定している「整形外科」「リハビリテーション科」のうち、整形外科についてお話し致しましょう。

整形外科とは?

 さて、皆さまはどんな時に「整形外科に通院しよう」と思われるでしょうか。
風邪、鼻炎、腹痛、じんましん…。こんな症状でお困りの時に整形外科に通院しようとはお考えになりませんよね。
整形外科は「運動器」の疾患を診察・治療し、治癒や機能改善を目指す診療科と言えます。

 広辞苑の定義を引用しておきましょう。

運動器すなわち骨・関節・筋・腱およびそれらに関わる神経の先天的・後天的な形状・機能の異常を研究し、それを予防・矯正することを主な目的とする臨床医学の一分野。治療法として外科手術、種々の物理的方法を用いる。
【出典:広辞苑 第六版 DVD-ROM版】

なるほど、さすがは広辞苑さん、素晴らしい解説です。

運動器とは、まさにこの引用のとおり、人間が実際に動く際に使う骨・関節・筋肉・神経などをまとめた呼称です。整形外科ではそれらの運動器に関する疾患・傷病を診察し、治療を行い治癒や機能改善を目指していくことになります。

整形外科で診察の対象となる症状

 最初の問いかけ「どんな時に」というお話しですが、以下にその一部を列挙します。

  • 肩こり
  • 腰痛
  • ぎっくり腰
  • 打撲
  • 捻挫
  • 骨折
  • 突き指
  • 切り傷
  • 寝ちがい
  • 事故に遭った時
  • お子さんがスポーツで怪我をなさった時
  • 年をとって思うように身体が動かなくなってきた時

 意外なようですが、肩こりも整形外科で診察しています。お一人おひとりの身体や生活習慣に合わせて肩こりしないような工夫を考えていくのも整形外科の仕事と言えるでしょう。
また、年をとって思うように身体が動かなくなってきた際の機能改善を指導するのも、現代を生きる整形外科医にとっては大切な仕事の一つです。

 肩こり・腰痛というと「お医者さんに行くほどのことかな?」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本において、人間の身体の状況を診断し、治療を行えるのは医師のみです。近時激増している整骨院・接骨院では施術においても一部制限があります。このあたりの知識が十分でないままに接骨院や整骨院へ通われる事例が頻発し、憂慮すべき事態となっています。この件については稿を改めて検討いたします。

 ここでは「肩こりや腰痛でも医師が診察するんだ」ということを知っておきましょう。

まとめ

「運動器」は皆さまにとっては聞き慣れない言葉かもしれません。骨・関節・筋肉・神経のことでお困りになれば「整形外科へ」と覚えておいてください。「神経」というのは分かりにくいのですが、しびれなどの症状です。手足、指にかけてのしびれやだるさといった症状も整形外科領域となります。